はじめに
こんにちは。
自称INFP、にはまそです。
唐突ながら、僕は操作的な人が嫌いだ。苦手というよりも嫌いだ。
程度の差はあれど、同じようにマイナスのイメージを持っている人は多いと勝手に思っている。今回はこの操作的な人について考えてみたいと思う。
ここでは”操作的”というのを「他人を操作・コントロールしようとする」「他人を自分の思い通りに動かそうとする」としておこう。
他人にああしろこうしろと、なぜ彼らはそんなにも干渉できるのだろう。
過去に出会った操作的な人 -その1-
僕はこれまで3社を経験してきたが、うち2社はこの操作的な人がいたために退職を決意している。
一人は携帯販売員時代の女性の同僚で、自分が不都合をこうむるのがとにかく許せないくせに、自分自身は周りの迷惑を顧みず勝手に行動する人間だった。
- 定時間際に入った手続きを他人に押し付け自らは帰ろうとする
- 集客用の店内放送を「もうすぐ休憩に入るならやってきて」と押し付けてくる。聞くところによると本当の理由は「自分がやりたくなかったから」
- 台車の後片付けを一緒にやってほしいと頼まれたが、適当なところに置いて「あとは任せた」と放棄
- 別フロアで集客を試みる同僚をサボっていると思い込み上司に報告。更に自分が楽をするために、「上司が自分とその同僚とのフロア入れ替えを命じた」と嘘をつく。ちなみに上司は何も許可などしていない
- 他キャリアのお客さんの個人情報が書かれた紙を勝手にシュレッダーにかける
- 「別のスタッフから『ミスが多いが大丈夫か』と言われている」と伝えると、「そのスタッフは他人の心配するより先に自分の契約数が少ないことを気にした方がいい」と逆ギレ
まあ書き出せばキリがない人物であったが、周りからもどうやら評判は悪かったらしい。
いくらか余裕のあった先輩は彼女を「ベイブレードみたいなやつ」と評していた。
僕はこの人と同じ店舗で仕事をするのが本当に嫌だった。とにかく会いたくなかった。
上記にもいくつか記載したが とにかく押し付けてくるのである。
店内放送などは個人的には嫌いではなかったのだが、とにかく押し付けられることそのものが嫌だった。「なんて身勝手なやつだ」と内心舌打ちしていた。
ここまで書いてみると「じゃあ断ればいいじゃないか」と声が聞こえてきそうだな、と思う。
自分でもそう思う反面、必ずしもそうもいかない理由があった。
断ること、それがまた「僕がやりたくないから」という身勝手な理由に依るものではないのかと思ってしまったからである。契約手続きも店内放送も後片付けも、「なぜ自分でやらないのか」という疑問が出てきこそすれ、「自分でやれよ。僕はやらない」と言うだけのきちんとした理由が提示できなかった。
これこそが僕が操作的な人を嫌う一番の理由である。
ああしろこうしろと言われることに合理的な理由をもって反論しなければ、自分自身が身勝手で迷惑な奴に成り下がってしまう。そいつさえいなければそもそもそんなことを考える必要もなかったのに。本来お前にどうこう言われる関係性でもないというのに。
過去に出会った操作的な人 -その2-
二人目についても考えてみようと思う。
携帯販売を辞めた後、僕はIT系の会社に入った。製造業のデータ分析部門だった。
そこの同僚は僕の3ヵ月後に中途入社してきた6歳年上の人だったが、これまでの経験が豊富でその知見を活かすことを見込まれていたようだ(これは後から聞いた話だが、定年間近のチームリーダーの立場を後々引き継ぐ前提での入社だったらしい)。
本人も自信と責任感に満ち溢れており、業務を理解していくとともに、この作業はこうした方がいい、あっちの方が早いと改善点を次々と提示していった。
プレイヤーとしては間違いなく優秀な人なのだと思う。
口を出すだけではなく自分でも行動を起こす人だったから。実際に業務は効率化されていったから。
ただ、二言目には「Pythonでやったらいいじゃないですか」、三言目には「自分ならすぐできますよ」という人だった。
これまでなぜやってこなかったのか、実現可能性はあるのかなどには目もくれず「自分ができるから」が根底にある人だった。
実際のところ、データ分析ツールは僕らの部門だけでなく、PC操作に特別長けているわけではない各工場の人たちに(メンテナンス含め)使ってもらう必要があったため、これまではGUI操作ができるレガシーのシステムを利用していた。少なくとも現段階ではプログラミングを必要としてはいけなかった。だが、そのあたりはすべて無視されていた。
そしてそれはチームメンバーにも向いていた。
こうしたらいいじゃないですか
自分なら○○日でできますよ
Python使えば楽勝ですよ
自分のやり方でやればできると思うんですけどね
こちらから聞いてないことでもわざわざ様子を見に来て「こここうした方がいいんじゃないですかね」と言ってくる。
じゃあさ、もう全部あなたがやればいいじゃない。
そう思ってしまった。
これに関しては優秀なプレイヤーと僕みたいなノロマとで意見が分かれるかもしれない。
仕事を、そして会社のことを考えるなら彼のやり方に従った方が効率的なのだろう。
リーダーの立場としては仕事の仕方を指示するのも業務のうちだろうし、それに従えない自分はむしろ文句を言われる側なのかもしれないと、書きながら思えてきた。
それでも僕はこの人が操作的な人だと思えて仕方がない。自分のやり方に従えよ、という圧制。
本当はこの人は操作的とは違うのかもしれないし、操作的ではあっても仕事上許容されるものなのかもしれない。
操作的な人を振り返ってみて
操作的な人について考えるたび、実は自分が身勝手なだけなのではないかと疑念が頭をよぎる。
わかるのは、他人に指示されることは僕にとって好ましくないようだということだけ。
どうにも僕は会社という生命体とは交われないらしい。
では社会との交わり方はあるのだろうか。今はなんとか一人で生きられないかと模索してはいるが、ハナから不可能なのではないのか。
このモヤモヤが今日もずっと晴れないでいる。
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